歩いて作る動物図鑑、船を個人チャーターしコモド島のコモドドラゴンを撮影する。

インドネシア・コモド島で撮影された世界最大のトカゲ、コモドドラゴンの野生個体

絶滅危惧ランク

EX
Extinct(絶滅)
EW
Extinct in Wild(野生絶滅)
CR
Critically Endangered(絶滅寸前)
EN
Endangered(絶滅危惧種)
VU
Vulnerable(危急種)
NT
Near Threatened(準絶滅危惧)
LC
Least Concern(低リスク)

日本の動物園でも見れる世界最大のトカゲ。コモド島まで行って見に行く価値はある!

最近だと東山動物円にやってきて話題になっていたが、現地で見るコモドオオトカゲは全くの別物だ。初見で見た個体は大きすぎて銅像と間違えるほどの迫力がある。それが檻や柵に仕切られていない場所で突然現れるので、アトラクション的な側面でも満足度は高い。通常、コモド島にも行けるアイランドホッピングツアーは日本円で20000円前後で行ける。マンタと泳いだりいろんな島にも行けるので、撮影に執着しないならこのツアーが断然おすすめだ。自分の場合は時間をかけて撮影することが目的なのでプライベートツアーで船とガイドをチャーターした。まる一日かけてもりもりの内容にしたので金額はかなりかかった。変温動物の爬虫類なので活発なのはほとんど早朝だ。早朝のみのツアーにしておけばよかったという後悔もある。

コモド島で撮影されたコモドドラゴンの顔アップ、野生での観察シーン

インドネシアにいる世界最大のトカゲ

近縁種はアジアで広く生息するサイズが1メートル超えのミズオオトカゲなどと言われている。こちらは現存する最大のトカゲで、体長は3メートル、体重は90kgに達することもある。その最大の特徴は「毒腺」を持つこと。噛みついた獲物を出血性ショックに陥らせ、追跡して捕食します。また、嗅覚が非常に優れており、2.5km先の死肉も察知可能。繁殖面では、オス不在でも子を産む「単為生殖」が確認されており他の爬虫類でも考えられない。限定された生息地と、圧倒的な捕食力を併せ持つ、まさに“生きた恐竜”と呼ばれる存在です。

地面に伏せて獲物を待つコモドドラゴン

のんびりしてそうでかなり危険

島にいると写真のように横たわるコモドドラゴンがやたら見つかる。これは寝ているのではなく、岩などの背景と擬態して獲物が近づくのを待っているのだ。この体勢から急に飛びかかってくるので、見かけても近寄ってはいけない。コモド島では鹿や猪などの様々な大型野生動物を見ることもできるが、それらの中でも頂点捕食者はこちらだ。牙で噛みつかれた獲物は逃げ出すことはできても毒で徐々に動けなくなる。このトカゲは無尽蔵の持久力があるので、時速20キロで獲物が疲れきるまで追いかけ続けることができる。鼻も良いので一度傷を付けられると逃げられない。最近の話ではないが、実は旅行者も犠牲になっているケースもある。地元の子供が群れに囲まれて亡くなったケースもある。

コモド島の海岸に立つ樹木と山並み、朝日が差し込む静寂な自然風景

地元愛が強すぎて個体数が増えない

過去にコモド島以外の周りの島でも個体数を増やすため他の島に移入したことがある。しかし、全員が泳いで元のコモド島に戻ってしまう。海を泳げる体力にも驚くが、地元好きのお茶目な部分が可愛い。コモド島での個体数は3000頭前後、その近隣のリンチャ島やフローレス島にも生息している。いずれにしてもじっくり観察するならコモド島が一番おすすめだ。

コモド諸島を目指すチャーター船の上から見た朝焼けとインドネシアの国旗

バリ旅行に行く人にもおすすめ

コモド島に行くには、フローレス島のラブハンバジョという街から船で行く必要がある。そのため、街にはいたるところにツアーデスクがある。日本でツアーに申し込むより現地で申し込んだ方が断然安いのでおすすめだ。ラブハンバジョは観光客が多いので、解散物を食べたり素敵はホテルを堪能することもできる。自分は参加していないが、フローレス島を巡るツアーもありコモド島以外にも見どころはたくさんあるようだ。バリからラブハンバジョへは飛行機で1時間ちょっとなので、バリ旅行に行く人もこれを機にコモド島まで行ってみるのを検討してみて欲しい。

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