歩いて作る動物図鑑、ウガンダ高額ツアーでマウンテンゴリラを撮影

ウガンダ・ブウィンディ国立公園で撮影したマウンテンゴリラの家族

絶滅危惧ランク

EX
Extinct(絶滅)
EW
Extinct in Wild(野生絶滅)
CR
Critically Endangered(絶滅寸前)
EN
Endangered(絶滅危惧種)
VU
Vulnerable(危急種)
NT
Near Threatened(準絶滅危惧)
LC
Least Concern(低リスク)

このブウィンディ国立公園は世界で1000頭しかいないマウンテンゴリラのいる森

マウンテンゴリラの名前は多くの人が聞いたことがあるだろう。しかしこの動物はルワンダとウガンダとコンゴの3国の国境付近にしか生息しておらず、世界中の動物園でも飼育されていない。ちなみに動物園にいるのは西ローランドゴリラという別種だがこちらもかなり希少。自分はルワンダからウガンダのカバレという街にバスで向かい、到着してからツアーをやってくれる業者を捜し歩いた。ツアー自体はいろんなところでやっているがどこも700ドル前後と高額だ。それでもルワンダのゴリラツアーは1500ドルなので半額になるのは大きい。ツアーのルールは厳しく、ゴリラを見つけるまでの道中も体力のない人には辛いかもしれないが会った時の感動や体験を考えるとやって後悔はない。

雨に濡れながらじっと佇むウガンダのマウンテンゴリラ

撮影ができるのはわずか30分のみ!高額なツアー

前述したとおりツアー自体は700ドル(現在では10万円ほど)程度と高額だ。ツアーの内容は他の観光客と森の中に入ってからゴリラの群れを発見するまで時間に関係なく歩き続ける。遭遇してからはその場に留まれるのは30分間というルールになっている。それは観光客のグループが代わる代わる来るうえ、動物にストレスを与えないためだ。高低差のある森の中でお年寄りには厳しいが、自分のグループは運よく1時間ほどで見つけることができた。撮影中は雨が降っており、体中に蟻が入りこみ常に噛まれているのでじっとしながら撮影するのはなかなか辛かった思い出だ。

ドラミングをするマウンテンゴリラ

実際のゴリラのドラミングも見れる

ゴリラはじっとして撮影自体は難しくない。群れのボス、シルバーバックの個体はたまに立ち上がりドラミングをする。ドラミングをする理由をガイドが説明してくれた。ボスの妻の一匹を、他の群れのゴリラに奪われてしまったようだ。近くにそのゴリラの気配があったので、寄せ付けないためにドラミングで場所を教えていたらしい。実際のドラミングの音は、どの楽器でも聞いたことがないような優しく美しい音色だった。スーファミのド〇キーコングの音は割とちゃんと再現できている気がする。

ブウィンディ国立公園で撮影されたマウンテンゴリラの雄が大きく口を開けて欠伸する瞬間

群れで静かに生きる。争いを好まない強者

ゴリラは争いを好まないというのは聞いたことがあるだろう。実際に見てもかなりのんびりしていて、近くても恐怖は感じなかった。ゴリラはライオンのように1匹の雄と複数の雌で群れを構成している。チンパンジーは複雑な階級制なので群れの内部での争いは起こらないようだ。またゴリラのような巨体は他の動物に襲われることはない。しかし、残念ながらやはり人による密猟は起こっているようだ。このブウィンディでは高額なツアーな分、ゴリラの保全にお金は使われているらしい。高額なツアーでも、そのお金で種が守られるのなら是非観光客として協力したい。

一日に10キロ以上の葉っぱを食べるマウンテンゴリラ

どんな生活をしているの?

マウンテンゴリラはその名の通り山の標高の高い場所にいる。自分が撮影した場所も標高1500メートルほどの場所だ。そのため寒冷地仕様の毛の長さがあり、他のゴリラに比べて毛深い。食生活は1日に10キロ以上のイラクサの葉っぱや茎を食べている。高い山なのでフルーツは育たないようだ。

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