世界最大種、パーソンカメレオンをマダガスカルで撮影する

舌を大きく伸ばして餌を狙うパーソンカメレオン。マダガスカルの樹上で撮影された躍動感あふれる瞬間。

絶滅危惧ランク

EX
Extinct(絶滅)
EW
Extinct in Wild(野生絶滅)
CR
Critically Endangered(絶滅寸前)
EN
Endangered(絶滅危惧種)
VU
Vulnerable(危急種)
NT
Near Threatened(準絶滅危惧)
LC
Least Concern(低リスク)

マダガスカルに行くならアンダシベのカメレオンファームには必ず行くべき!

アンダシベにあるPereyras Reptile Reserveは、マダガスカル固有の爬虫類を間近で観察・撮影できる施設で、特に世界最大級のカメレオン、パーソンカメレオンもじっくり見ることができる。ガラス越しではなくビニールハウスで直接観察できガイドさんも撮影を手伝ってくれます。首都アンタナナリボから車で約2時間とアクセスも良く、現地ガイドが動物の特徴や生態を丁寧に教えてくれる。野生化のカメレオンはいろんな場所で見ることはできるが、希少種も含めこの一か所で見ることができる。

枝の上で獲物を捕らえるパーソンカメレオン。舌を伸ばして昆虫を狙う瞬間をとらえたマダガスカルの自然環境下の写真。

何度も撮りなおした捕食の瞬間

カメレオンに餌やりもしているので、ガイドさんが餌になるバッタを用意してもらって捕食の瞬間を撮らせてもらった。凄まじいスピードで舌を伸ばして捕食する瞬間を撮る貴重なチャンスだが、並みの機材では舌が伸びる瞬間を抑えるのは難しい。当然カメレオンも常に腹ペコではないのでチャンスは限られるが、その中でも納得の写真を撮ることができた。

枝の上をゆっくりと歩くパーソンカメレオン。緑に溶け込む体色で擬態しながら、マダガスカルの森林を移動する様子。

カメレオンなので様々な色が存在する

世界最大級のカメレオンでありながら、非常に穏やかな性格を持ち、ゆったりとした動きが特徴です。色の変化は主に「気分」「温度」「光の強さ」「周囲の環境」によって起こり、オスでは特に顕著です。緑や青、黄色、茶色など鮮やかな色彩に変化し、特に興奮時や縄張り争いでは体全体が強く発色します。ただし、背景に完全に溶け込む擬態ではなく、主に「コミュニケーション」や「体温調整」のために色を変えるとされています。その美しさは観察者を魅了します。

黄色く発色したパーソンカメレオンのオスが木の枝に登り、正面を見つめる姿。鼻先には特徴的な角状突起が見られる。

イボの付いた巨大な角が特徴

オスには、鼻先から突き出すような小さな角状の突起があります。これは「ロストラル突起」と呼ばれ、2本の角のように見えるのが特徴です。メスにはほとんど見られず、性的二形の一例とされています。この突起は主にオス同士の縄張り争いやメスへのアピールの際に用いられると考えられていますが、他の角を持つカメレオンのように積極的に突き合う用途ではなく、視覚的な誇示が主です。力強さを象徴するこの突起は、種の同定にも役立ちます。

人の手のひらに乗る世界最小クラスのカメレオン、マダガスカル産の小型種。体長数センチの繊細な姿が特徴。

様々な貴重なカメレオンが見れるPereyras Reptile Reserve

Pereyras Reptile Reserveでは、マダガスカル特有の多様な生物を観察できます。また、マダガスカルヒルヤモリは明るい緑色の体に赤い模様が特徴的で、日光の下で美しく輝きます。両生類ではマンテラ類(マダガスカル固有のカエル)が多数展示されており、透明な腹部や鮮やかな体色を持つ種も。爬虫類では、無毒のヘビ(例:マダガスカルホソメクラヘビ)やリーフテイルゲッコー(擬態が得意なヤモリ)も人気です。昆虫類では巨大なナナフシやカマキリ、タマムシの仲間も見られ、まさにマダガスカルの縮図のような空間です。飼育環境は自然に近く、観察や撮影にも適しています。

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