
絶滅危惧ランク
物価の高いボツワナでもチョベ国立公園のツアーは格安で迫力のあるサファリ体験
ボツワナはアフリカの中でもとっても治安が良く、物価も若干高い国だ。そしてここではチョベ国立公園のサファリが人気だ。SUVでサバンナを走るツアーと湿地帯をボートで巡るツアーがあるが、ツアーに関してはどちらも他の国より安価で楽しめる。上の写真はボートサファリでたまたまゾウが戦ってじゃれている姿を撮影したものだ。自分が拠点にしていたのはチョベサファリロッジ(Chobe Safari Lodge)という4つ星ホテル。貧乏バックパッカーには宿泊しづらい場所だがなんとキャンプ場は105プラ(1000円前後)で使用させてもらえる。近くのテントはスーパーで購入した。アフリカの野生動物の住んでいるエリアでキャンプができるなんて贅沢な体験もできてしまうのだ。

ボートサファリだから撮れる光景
こちらはボートから水面のすれすれで撮影した写真。サファリカーで見る目線とは違う角度で動物を観察できる。水辺に生きる野生動物のカバやバッファロー、水鳥が観察しやすい。特にカバは泳いでいる姿も見ることができる。ボツワナは車のツアーもボートツアーも一回40ドル前後(6000円前後)なので他の国のツアーより安く参加できる。自分が行ったのは1月なので、木々が生い茂り、動物も一か所に集まらずサファリツアーをするには向いている時期とは言えない。それでも豊富な緑を背景に撮影ができるチャンスもあった。この場所に関してはどの時期に行っても満足できると思われる。

若い雄のゾウの力比べを
この写真はボツワナのチョベ国立公園で撮影されたもので、2頭のアフリカゾウの雄が力比べをしている様子を捉えています。場所は河畔の水辺で、繁殖期や若い雄同士の順位づけのために見られる典型的な行動です。牙を突き合わせ、体をぶつけ合いながら押し合う行動は、闘争本能によるものではなく、力を示し合うための儀式的な性格を持ちます。特に若年〜中年の雄ではこのような模擬戦が頻繁に見られ、社会的地位の形成に関与します。撮影された個体は単独または小グループで行動する年齢層にある雄と考えられ、体格や牙の成長具合から15〜25歳前後と推定されます。チョベは乾季に多くのゾウが集まる場所であり、こうした自然な行動観察が可能な地域として知られています。

国によって見れる姿がまるで違う
こちらはナミビア北部のエトーシャ国立公園で撮影した写真。ここは乾季に水を求めて動物が集まる水場のひとつ。写真のゾウは長く太い牙を持ち、単独で行動しているため、成獣の雄である可能性が高い。ボツワナのゾウを撮影した時を大きく時期は変わらないが、こちらは乾燥した荒野なのでロケーションの雰囲気も環境の過酷さもまるで違う。どの場所で撮影しても全く違う迫力がある被写体だ。

チョベ国立公園
ここはアフリカを周るバックパッカーのほとんどが立ち寄る場所ではないかと思われる。チョベ国立公園はボツワナのカサネという街に面している。ここはジンバブエとザンビアの国境沿いに面していて、世界三大瀑布のビクトリアフォールズにも近い。キャンプ宿泊もできてサファリツアーも安い。他の国ではなかなか体験できないボートツアーもある。しかもこの国立公園は世界で最も多くのアフリカゾウの個体群が生息していると言われている。しかもボツワナは日本並みに治安が良く、住民も親切で居心地がよい。いいことずくめだが、他の国より基本的に物価は高く、おそらくツアーが安いのはこの近隣だけだと思われる。時間や予算のある人はオカバンゴデルタなどの他の見どころの周ってみてほしい。
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