
絶滅危惧ランク
ザンジバルで別の動物を探していたら偶然日中に出会った夜行性動物
タンザニアのザンジバルではレッドコロンブスと呼ばれる固有種の猿がいる島ということで有名だ。その猿を見たくて参加したツアーの道中、マングローブの木で動いている茶色い影を見つけた。それが上の写真のリスのような愛らしい見た目の猿だ。この動物はアフリカ大陸に広く分布しており、個体数も決して少ないわけではないので希少性が高いわけではない。しかし本来は夜行性なので、普通に旅行していても会うことは難しい。一瞬しか見ることはできなかったが、この突然湧き上がるアドレナリンが動物写真の醍醐味だ。

海外では主にブッシュベイビーと呼ばれる
ブッシュベイビー(Bush Baby)という名前の由来は、その独特な鳴き声と小さく愛らしい見た目にあります。夜間に発する高く甲高い声が、まるで人間の赤ちゃんの泣き声のように聞こえることから「ベイビー(赤ちゃん)」と呼ばれるようになりました。また、「ブッシュ」は彼らがアフリカの森林や低木地帯(=ブッシュ)に生息していることに由来しています。つまり、「ブッシュベイビー」は「ブッシュに住む赤ちゃんのような動物」という意味を持つ俗称で、英語圏で親しまれている呼び名です。

猿なのに猿っぽく見えないのはなぜ?
アフリカに分布する原猿類に属する霊長類で、ガラゴの仲間の中でも最も大型の種です。原猿類は最も原始的な猿の種類でマダガスカルのキツネザルやスローロリスなどがこれらに当たる。体長は約30cm、尾の長さは40cm以上に達し、体重は1〜2kgと比較的大型で、毛は灰色や茶色がかった柔らかな体毛で覆われています。夜行性かつ樹上性の生活を送っている。社会性は低く、基本的には単独行動ですが、鳴き声を用いた音声コミュニケーションが盛んで、縄張りの主張や仲間との接触に活用されます。真猿類とは異なる原始的な霊長類の形質を色濃く残しており、霊長類の進化を理解する上で非常に重要な存在。

日本ではペットとしてショウガラゴの方が有名
今回、旅の中で見つけることができなかったが、日本では小型のショウガラゴという動物がペットとして人気だ。愛らしい見た目と大きな目で人気ですが、ペットとしての飼育は難しい。夜行性で活発に跳ね回るため、広く縦に動ける環境が必要です。主に果物や昆虫、樹液などを食べ、栄養バランスを取るには専門知識も必要。神経質な性格で人になつきにくく、夜間の鳴き声が大きいこともあるため、住宅環境にも配慮が必要です。見た目の可愛さだけで安易に飼育することは避けるべきで、終生飼養の責任を持つ覚悟が必要です。

ザンジバルはどんなところ
ザンジバルはタンザニア沖に浮かぶ半自治の諸島で、インド洋の美しいビーチとスワヒリ文化が魅力の観光地です。首都ストーンタウンは歴史的建築が並ぶ世界遺産で、アラブやペルシャの影響を色濃く残しています。また、香辛料の産地として「スパイス・アイランド」とも呼ばれています。この島はクイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーが生まれ育った地としても知られており、彼の生家や関連スポットを訪れるファンも多くいます。自然と歴史、音楽が交差するユニークな島です。
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